蔵書は先の『風俗奇譚』や『奇譚クラブ』『裏窓』をはじめ、大正時代の『変態資料』、戦後間もなく乱造されて今は散逸が甚だしいカストリ雑誌から、現在も発行中のものまで約1万7000冊。
それだけではなく伊藤晴雨氏他、様々な画聖のマニア垂涎の原画から膨大な緊縛写真・写真集、女性切腹の会「桐の会」の頒布作品から、
ビデオテープが生まれる前に制作された貴重な8ミリフィルム(保存・閲覧出来るようにDVDに焼きなおしてあります)まで、ここでしか見ることの出来ない貴重な資料が大切に保管されているのだ
(DVDは、蔵書と同じく貸し出しはせず全て館内の設備で観る。市販されたものから極く一部のマニア間でしか出回らなかったものまで約7000本)。
「過去から現在まで脈々と受け継がれた多くの方々の熱い思いが結集した風俗資料館は珠玉の作品の宝庫です。この財産は後世に残すべき貴重な文化だと思います。 悪書追放の時代には「不健全図書」として表社会から排除され、現在もその殆どが国会図書館の蔵書目録にさえ載らぬ資料の蓄積は、多くの作り手と読者の魂の砦です」(パンフより)がコンセプト。
いずれにしても、こうした尽力には頭が下がるというもの。 だからこそ心ある多くの人が会員になって支援してもらいたいものだ。
最後に付け加えておけば、ここはプレイをしたりする場ではないし、何か奥の方に隠し部屋があるわけでもないんで勘違いしないように。