「ホテルに行くだけじゃなく、食事に行ったりいろいろ私を独占したいのかも知れません」

確かに彼女、容姿だけじゃなく話をしているだけでも魅力的な人だ。
大学時代に付き合っていたご主人と結婚したけど就職先は大手商社だった。
そして今もそっちがメインだけどある程度選ばれた人じゃなきゃ携われないような昼職にも就いている。

「風俗の世界って私、それまでまったく知らなかったんです。 子供がみんな大学卒業して巣立って行っちゃって、家には主人と主人のご両親4人になっちゃって、それでたまには外に出てみたいなと」

仕事探しはネットで50歳以上という条件で探した。
そしたらこの店がヒットして、とりあえず面接に行ってみた。
でも話を聞いても風俗ってよくわからなかったみたい。
で、とりあえず出勤してみた。

「最初の日、スタッフからおつり持ってますかって聞かれたんだけど、意味がわからなかった。それで連れて行ってもらったところがホテル」

その日は家に帰ってから、泣きながら風呂場で全身をシャワーで洗った。
でもその最初のお客さんが思い返せばすごく紳士的な人だったんで、ずっと続けることが出来たと。
もちろん、たいしたことは出来ないんですけどと言いながら今や楽しんではいるけどね。