それと運命的な出会いがもう一つ、80代のその道のベテランだったという最初のお客さん。
まずは勉強のためにとM女として出されたらしいんだけど、いろいろプレイをしているうちに、彼女の眼がSの眼をしているからと、
それまで女王様経験など全然なかった彼女にSとM入れ替わろう、試しにやってごらんとばかり、それこそ縛り方から女王様としてのプレイの仕方を一通りそれはそれは丁寧に教えてくれたとのこと。
それでたちまちS開眼、急ごしらえの女王様が誕生。
以来2年の磨きがかかって、店的にはそこまでのプレイはメニューにないスカトロ、流血系のプレイまでOKっていうほどのS女に性長してしまったというわけだ。
「高校の時に、SMは女友達のお姉さんがショーとかやっていて、連れて行ってもらったことがあったんです。 で、面白がって舞台に上がってムチなんか使ってみたけど、そういう世界が仕事になるとは思ってもみなかったし、 違う世界だと思ってました。ですからこの店に入るまではSMには無縁っていうか、目覚めてなかったんです」
それが今や言葉責めのスペシャリスト、指、バイブからぺニバン、フィストまで駆使してトコロテン(手で触れずに射精)でイカせ捲くるアナル責めテクニシャンに。
それでいて突っ張ったところのないサバサバとした性格、相手の心を思い遣る気持ちも旺盛で優しく、そのせいか初心者もかなり多く彼女の門を叩くらしい。
付け加えておけば彼女、幼稚園の時から15年余もクラシックバレエをやっていたというお嬢さん育ちだ。