【フウゾク雑感】
(1)
おもしろいのはどっち?
- 地場のお店とチェーン店 -

東京近郊のJRや私鉄沿線の駅に降り立つと特に感じるんだけど、近頃街の特徴がほとんど感じられなくなってきたなと。 見回すと、だいたいが見慣れた飲み屋や食べ物屋の看板で埋め尽くされちゃっている。
 無論、チェーン店が悪いというわけではない。 でも、昔からある地元・地場の飲み屋さんの方が歴史はもちろん、それぞれ店の特徴や個性があって入ってみたいという気にはなる。 そういう店が残っていればだけどね。

 フウゾクの世界も、これと似た様相を呈し始めている気がしないでもない。 ラブホが多い街には当然ながらデリヘルが乱立しているけど、近頃はどこに行っても同じ店名のチェーン店が幅をきかせちゃっている。 (直営店だとそれが顕著、フランチャイズ店になる独自色を出そうと頑張っている店もあるけど)。 その手の店は何となく金太郎飴みたいに、どこからどう切ろうと同じ感じがして仕方ない。 店の運営方法から窓口の応対に始まって、女性の容姿こそ違えど客扱いからプレイの流れまでがマニュアル通りってな感じ。 それはそれで、悪いってわけではないんだけどね。

 そこへ行くと地場でやっている店は個性があるっていうか、特徴があって面白い。 いや、それこそピンキリの幅が大きいからこそ、面白いともいえる。 頑張っている店は、その事務所がある街で店名を変えたり業態を変えたりして、いくつか店を営んでいたりする。 事務所がなくても「○○○発」とか、地名を変えたりして完全に別店にみせてたりしてやっている場合も少なくないが (同じ場所で、店名が違うだけで来るのは同じ女性ってな店もあるけどね)。 別に風営法に引っかかるわけではないし、女の子により多くのお客を付けてあげたい (あまり客が少ないと店を辞められちゃうから)という事情もあるし。
 もちろん、同一経営で別地域に新たに事務所を設け、それが一つ二つと頑張って増えていってる店もある。 そういうのはチェーン店とは違うから、それはそれでありだと思うよ。


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