【フウゾク雑感】
(2)
なんで値段に差があるの?
- 高級店と廉価店 -

店によってプレイ料金の差ってのはかなりあるけど、例えばSM店とかプレイがマニアックで女性もお客も誰でもってわけには行かない店は別として、 普通のデリヘルなのに何で大きな差があるかっていうと、これはだいたい想像がつくよね。
 単純に言ってしまえば、まず何より女性キャストの質の差。 若い綺麗な娘がいるほど集めるのが大変だし、そこそこの実入りがなければ入店などして来ないしすぐ辞められちゃうから報酬を高く設定せずをえず、 当然プレイ料金にも跳ね返ってくることになる。 ただし美人だからプレイが素晴らしいかといえば、それは別。教育はするものの (しないことの方が多いか。或いは講習といって、それ以上やっちゃう店も)店によって違うし、 まして女の娘個々によってだいぶ開きもある。 女性の質、プレイの質とも店によってかなりの差もあると思っておいた方が後でガッカリしないで済むは済むけど (このサイトでの記事スタイルの女性情報は、すべて実際に女性に会って取材したものだけを載せています。 多少は持ち上げてて書いてる部分もありますが、嘘を書くことは絶対に避けています。 そこへ行くと、お店のHPに乗ってる情報は客をひきつけたいがためだけの、あまり信用出来ない情報が多いのも否めません)。
 何らか欠陥があるとか普通なら見向きもされないような女の娘を集めたというのをコンセプトにしている店もあったけど、 時にそのコンセプトが面白いって、けっこう綺麗な容貌の娘が面接に来たりすることもあるから、世の中わからないってな思いを抱くことも。

 年齢が上がっていくほど、相対的に料金も安くなっていく。 それは需要と供給のバランスから言っても、仕方がないといえば仕方のないこと。 30代はまだしも、アラフォーから熟女系になってくると、それが顕著。 だけど、これにもかなりの差がある。地域によっての差みたいのも大きいけど (鶯谷〜大塚より、新宿〜渋谷・品川方面の方が高め)、店の方針に左右されていることの方が多い。
 もともとプレイ料金というのは、相場は60分20,000〜25,000円ぐらいが普通だった。 だけど景気の悪さがずっと続いてきたし、名目賃金が上がったことはあっても、実質賃金は下がりっぱなし。 おまけに団塊の世代筆頭に、よく遊んでいた世代が高齢化し、今までは月1回は来てたという人がやがて3ヶ月に1回とか、 来れなくなったとか、おまけに若い世代は遊びに来ない。 若い世代が少数化している上に、性欲低下、草食化、中には「生身の人間はヤダ」なんてアニメっ子も増えてきている。 一部の階級を除いて多くの人が懐具合が悪くなる一方の時代が続いて、それに沿ってプレイ料金も下がって来ちゃったというわけだ。
 そしてここに来て、完全に需要と供給のバランスは崩れて、鶯谷の熟女系デリヘルを筆頭にかなりの廉価店が増えだした。 60分10,000円を切った店も珍しくなくなった。では、そこで何が起こり始めているかというと...。
 かつてはどの店も待機部屋があって、だいたいその店に所属して仕事してたんだけど、料金が安くなった上に、 お茶引くことさえ珍しくなくなってしまったほど客足も遠のいて、いくつかの店に登録して掛け持ちで仕事する女性が多くなった。 中には、携帯・スマホで連絡が取れる時代になったからリスクも省みず、店を通さないでお客と直接やりとりする女性も出てきた。 そりゃ、仮に料金が10,000円だったとして、店の取り分が4,000円だとしたら女性の取り分は6,000円だから、 それで日に何人相手できるか、客が何人つくか、体力的な限界もあるしで、 なら10,000円まるまる自分の取り分にしたいって思うようになる女性が出てきたとしても不思議ではない。
 廉価店ほど、そうした荒れた状況が出てきて、店も女性も苦しみ出すようになる。 なかなか稼げないし、廉価店ほど客質も落ちてくるから、当然ながらまともにやってられるかとプレイもおざなり、 応対すら横柄な態度を取り出してきている女性まで出てきている。 (中には、お金もらっても遊びたくないってつい思っちゃう女性もいるし、生来的にだらしのない女性もいる)。 もちろん、全部が全部そういう店というわけではないし、女性によってはすごくイイ人も最悪の人も混在している。 それが廉価店の特徴。 あとは、衛生管理がきちんと出来ているかどうか...とかね。
 では、熟女店でも高めの店はそんなことはないかと言えば、そうでもない。 容姿・接客態度を含め、かなり女性を厳選して採用している店もある。 でも、昔の値段をただ下げられないでいるだけで、さして努力もしてないで売上だけ維持したいって虫のいいこと思っている店もある。 苦戦しているのは、この手の店だ。 女性が足りないって、廉価店から借りてきて辻褄あわせしている店もある。 やっぱり高級店なら高級店らしい努力はしないとね。 (高めの店で、2人のオーナーさんから同じような話を聞いたんだけど、お客さんはネットの女性の写真がどんなに加工されてあっても、 掛け持ちしてると同一女性だと見抜く。そうなると、当然ながら安い方の店だけしか使わなくなる。 だから毎日、店の女性の中に廉価店と掛け持ちしている女性はいないか、ネットみて女性をチェックしているとのこと)
 逆に廉価店なのに、容姿もイイし接客態度も素晴らしいなんて女性もいました。 まぁ、フウゾク遊び、そのあたりの当たりハズレを楽しむのも、昔は勉強したって笑ってやり過ごす余裕があったんだけど、 今は全然そんなことなくなっちゃっている。

 昔は「フウゾク」と言えば、それ自体がどんな女性にとってもセフティーネットになっていた。 でも、今はそんなことまったくなくなってしまったみたいだ。 60代、70代になって(81歳のフウゾク嬢を取材したこともある)年金もなし、身寄りもなし、 フウゾクで食えなくなったらどうするんだろうってつい思っちゃうような女性も増えてきた。
 昔とは反対にフウゾクだけじゃ食えないからって、逆にレジとかパートの仕事を掛け持ちする女性が出てきたり、 朝、清掃の仕事をしてから事務所に来るようにしてる女性がいたり、そんな時代になってしまった。
 離婚して、或いはシングルマザーで子育てのためとか、或いは結婚してても子供の学費が出せなくてとかの理由で フウゾクに足を踏み入れてくる女性も多く見かけるようになった。
 そういや、取材していてフウゾクの仕事以外にも並行して昼間の仕事とかやってる人も少なくないんだけど、 何やってるか聞くと、昔はナースって応える女性が多かったけど今は圧倒的に介護の仕事しているって答える女性が多くなっている。 まさにフウゾクは、時代の様相を照らし出す鏡と言っても過言ではない気がする。


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