そこは楽しくあったか〜い店だって！ 　ようやく見つけた、日頃知らず知らずのうちに身につけてしまったヨロイを脱いで、 心底からくつろげる場所を...、なんて思いを抱いちゃった人も多いんじゃないのかな。　 扉を開けて、明るく元気な声に迎えられてまず初めに抱いた印象が、何か懐かしいような気すらする、 それくらい暖かい雰囲気の店だなってこと。　 ガールズバーみたいなカウンター形式の店づくりになっていて、店の娘達からはもちろん、 居合わせたお客さんからも仲間意識みたいな空気が漂ってきて、そこが普通の飲み屋でもゲイバーですらもない独特な色合いを醸しだしていた。 オーナーママの"かおりさん(写真)"によると、店をオープンさせたのは一昨年の秋とのこと。　 在籍しているのは、3人のニューハーフ嬢さんと3人の女装子さん、それとエスコートの女性1人にゲイのボーイさん1人にママさんを入れて計9人、 みんな素直で優しくていい人ばかりだ。
ママのかおりさんが普通の仕事の他にニューハーフ嬢としても水商売などで副業を始めたのは24歳の頃からで、 カミングアウトしたのが28歳の時。　 それからいろいろ苦労、努力してこの店をオープンにまでこぎ着けたんだけど、 彼女の凄いのはその志の高さだ。　 店は株式会社の組織にしてここはその手始めなんだけど、単に水商売を発展させていこうってだけではなく、 社会的に働ける場所の少ない性同一障害者が少しでもいつまでも働けるようにいろんな業種の会社・組織を作っていきたいのだと。
「この店もエロ目的に作った店ではないんです。だからカップル、女性でもOKだし...、 でも週3〜4回は来てくれる常連さんもいます。恋愛に発展しちゃうのはとめられませんから...」

そういえば、こないだ初めて来た時にいたリリーちゃんは、素直で真面目でいかにもか弱そうな感じの可愛い娘だったっけ。